【ホームルーターと光回線】最適なインターネット接続はどっち？特徴や料金は？

自宅の通信環境を整備する際、ホームルーターと光回線が選択肢に上がりますが、どちらを選ぶかは迷うものです。

ホームルーターと光回線の特徴を比較し、ご自宅の環境に合わせて選ぶことで、最適なインターネット環境を構築できるでしょう。

光回線の特徴は？

光回線の最大の特徴は、インターネットサービスの中で最も高速であり、通信が安定していることです。

自宅に光ファイバーを引くことで、電磁波の影響を受けにくい安定した通信環境と高速な通信速度を実現できます。

オンラインゲーム、特にPSやTPS、格闘ゲームをプレイする方や、複数の端末を同時にインターネットに接続する必要がある方に光回線は最適です。

ホームルーターの特徴は？

ホームルーターの主な特徴は、工事が不要であり、コンセントさえあれば簡単にWi-Fiルーターを設置できる点です。

現在、5Gエリアではホームルーターを使って5Gの高速通信が可能であり、4G LTEも利用できるため、通信速度と安定性が向上しています。

一部のホームルーターでは、通信速度の実測値が150Mbpsを超えることもあり、これはVDSL配線が敷設されたマンションでの速度を上回るものです。

開通工事

ホームルーター	一般的な光回線
不要	工事が必要 導入済みのマンションは不要

ホームルーターは工事が不要で、すぐにインターネットを利用できる利点があります。

専用の端末をコンセントに差し込むだけでWi-Fiが使えるため、手軽です。

一方、光回線は開通に工事が必要となりますが、配線済みのマンションならその必要はありません。

工事には立ち会いが基本的に必要で、申し込みから実際の開通まで数週間から数カ月を要する場合があります。

ホームルーターと光回線の月額料金

月額料金に関して大きな違いはありませんが、マンションでは少し高めで、戸建てでは安くすきます。

カキはプロバイダごとの月額料金は下記になります。

回線	サービス名	月額料金	スマホ割	工事費
光回線	GMOとくとくBB光	戸建て：4,818円 マンション：3,773円	なし	実質無料
	エキサイトMEC光	戸建て：4,950 円 マンション：3,850 円	なし	無料
	ドコモ光	戸建て：5,720円 マンション：4,400円	ドコモ	無料
	SoftBank 光	戸建て：5,720円 マンション：4,180円	ソフトバンク	実質無料
ホームルーター	ドコモ home 5G	4,950円	ドコモ	なし
	SoftBank Air	5,368円	ソフトバンク	なし
	UQ WiMAX	4,950円	au UQ mobile	なし
	Rakuten Turbo	4,840円	なし	なし

※月額料金は各種割引適用前の料金です。

多くの光回線サービスでは、マンションプランと戸建てプランで料金が異なることが一般的です。しかし、ホームルーターは居住形態に関係なく一律の料金が設定されています。

戸建て住宅での利用ではホームルーターがコストを抑える選択肢となることが多いですが、マンション住宅では光回線の方が安価な場合があります。

したがって、居住形態に応じて最適なサービスを選択することをおすすめします。

契約期間

ホームルーター	一般的な回線
契約期間無し	2～3年の自動更新契約

ホームルーターは契約期間が定められていないインターネットサービスで、いつでも解約しても違約金はかかりません。

光回線の場合、2年または3年の自動更新契約が普通ですが、契約期間のないプランも存在します。

更新月以外の時期に解約すると違約金が発生するので、注意が必要です。違約金を避けたい場合は、ホームルーターや契約期間のない光回線を選ぶことをお勧めします。

ホームルーターと光回線の通信速度

ホームルーターと光回線の平均実測値。

速度	光回線	ドコモhome5G	SoftBank Air	WiMAX＋5G
最大速度	1Gbps	4.2Gbps	2.1Gbps	4.2Gbps
実測値（下り）	363.34Mbps	192.65Mbps	100.59Mbps	175.74Mbps
実測値（上がり）	295.6Mbps	20.33Mbps	9.11Mbps	24.45Mbps
実測値（ping）	19.98ms	48.11ms	45.13ms	45.88ms

※みんなのネット回線速度参照

光回線の最大速度（理論値）は超えるものの、実測値では劣ることがあります。

しかし、実測値では光回線が速い傾向にあります。

これは、固定回線がモバイル電波より環境の影響を受けにくく、通信が安定しやすいからです。

また、ホームルーターの5Gは下り速度を重視しているため、上り速度はそれほど速くないことが多いです。

動画のアップロードや大容量ファイルのバックアップには時間がかかるため、注意が必要です。

集合住宅で使用される配線方式の中で、VDSLの最大速度は100Mbpsですが、ドコモhome5GやWiMAX＋5Gのホームルーターは100Mbpsを超える速度を提供します。

オンラインゲームの快適性

通信量の多い対戦型オンラインゲームをするなら光回線がイチオシです。なぜなら、光回線のほうがホームルーターよりもping値は低いからです。

■Ping値

Ping値とは、データを送信してから応答が返ってくるまでにかかる時間を表す値です。

Ping値が低いほど応答が早く、ゲームや動画配信などのリアルタイム通信が快適になります。

一方、Ping値が高くなると、ラグが発生しやすくなります。

光回線の平均	ホームルーターの平均
15,42ms	47,14ms

Ping値（ms）	目安
～20ms	一人称視点のシューティングゲーム（FPS）も快適
20～50ms	一般的なオンラインゲームが快適
50～100ms	オンラインゲームのプレイが可能
100ms以上	オンラインゲームをスムーズにプレイできない

FPSや格闘ゲームなど、視点移動が激しいゲームのPing値は15ms以下が目安です。まったくプレイできないわけではありませんが、動きが遅いと感じるかもしれません。

ホームルーターと光回線の違い

1. 通信方法と使用回線:
   • 光回線: 光ファイバーケーブルを使用した有線通信で、安定した高速通信が可能です。
   • ホームルーター: 4G LTE、5G、WiMAX2+などの無線通信を利用し、回線工事が不要で移動が容易です。

ホームルーターと光回線の違いは次の点です。

ホームルーターは工事が不要

ホームルーターは基地局からのの電波を利用して通信するため、部屋に光ファイバーを引き込む必要がなく、光回線とは異なります。

開通工事の費用や待ち時間が不要で、端末をコンセントに挿すだけで直ちに使用を開始できます。

光回線配線方式

LAN配線を導入しているマンションはそれほど多くありません。多くのマンション設備は「光配線方式」もしくは「VDSL方式」となっています。

それぞれの違いを以下にまとめました。

配線方式	配線内容	一般的な通信速度	安定性
LAN配線方式	・共用部分まで光ファイバー ・各部屋までLANケーブル	最大100Mbpsまたは1Gbps	△
光配線方式	・共用部分まで光ファイバー ・各部屋まで光ファイバー	最大1Gbps	〇
VDSL方式	・共用部分まで光ファイバー ・各部屋まで電話回線	最大100Mbps	△

光回線の方が通信環境は安定する

光回線と主なホームルーターの下り平均速度を比較すると、光回線の方が速いという結果になります。

ホームルーターは基地局からの電波を受信し、モバイル回線を介してインターネットに接続するサービスであり、周囲の環境によって影響を受けやすい特徴があります。

対照的に、光回線は自宅に直接引き込まれた光ファイバーケーブルを通じてインターネットに接続されます。

有線接続であるため、周囲の環境の影響を受けにくく、常に一定の通信品質が期待できます。

さらに、ホームルーターの通信速度は5Gエリアと4Gエリアによって異なり、5Gは4Gに比べて高速ですが、5Gエリアはまだ広範囲には及んでいません。

光回線向き・ホームルーター向きな人

光回線向き

■通信速度を重視する人

光回線は、光ファイバーによる高速通信が魅力です。

下り速度だけでなく、上り速度やPing値も速いので、FPS・格闘ジャンルなどのオンラインゲームや、動画配信などを快適に利用できます。

■安定した通信を求める人

光回線は、有線通信で通信が安定しています。

リモートワークでインターネットを利用する人や、ZOOMミーティングなどで音声や映像が途切れないようにしたい人におすすめです。

■長期的に利用したい人

光回線は、導入時の工事が面倒ですが、一旦開通すれば長く快適に利用できます。

引っ越しをする予定がない人、インターネットを長く使い続けたい人などにおすすめです。

ホームルーター向き

■工事をしたくない人

ホームルーターは、工事不要で気軽に導入することができます。

そのため、光回線の提供エリア外にお住まいの方や、老朽化した建物にお住まいの方、工事をしたくない方におすすめです。

■すぐにインターネットを使いたい人

専用端末をコンセントに挿すだけで、すぐに利用を開始できます。

そのため、引っ越し先でインターネット環境をすぐに整えたい方や、仕事で急にリモートワークが始まることになった方などにおすすめです。

■大容量のデータ通信をしたい人

データ通信量無制限で、インターネットを思う存分楽しめます。

例えば、毎日映画やドラマを観たい人や、仕事などで大量のデータ通信をする人におすすめです。

快適に使える回線速度の目安

インターネットを快適に楽しむためには、通信速度はどれくらいあればよいのでしょうか？

一般的に、速度が100Mbpsあればオンラインゲームや動画再生などどのような使い方でもストレスなく楽しめるといわれています。使い方別で必要な速度の目安は以下の表のとおりです。

使い方	必要な速度
メールの送受信	1Mbps以下
ネットの検索・Webサイトの閲覧YouTubeのHD動画の再生画像や動画が含まれるSNS	10Mbps
ソフトのダウンロードYouTubeの4K画質の動画再生	25Mbps以上
オンラインゲーム大容量データのダウンロード	100Mbps以上

たとえインターネット用の光回線が最大1Gbpsを超える速度を出すとしても、実際の通信で必要とされる速度は多くても30～40Mbps程度であることが一般的です。

通信速度の差が実際に及ぼす影響は、使用するサービスやコンテンツによって異なります。動画の視聴やWeb会議のように、大量のデータ転送が必要な場合、速度が速いほど画質や音質が改善され、途切れや遅延が少なくなる傾向があります。

ちなみにスマホのLTE通信で回線速度の目安は、下の表のとおりです。

すべて快適な通信を目指すなら端末あたり100Mbps以上

VDSL方式マンションでより速い速度を求めるならホームルーターになり料金で選ぶか、速度で選ぶのかのどちらかになる。

光回線とホームルーターで迷った時の判断基準

ホームルーターと光回線どちらがよいか迷った場合は光回線をおすすめします。

光回線は通信も高速で有線接続ならではの高い安定性もあるため工事が可能なら光回線を優先的に選びましょう。

しかし下記に当てはまる場合は、光回線よりもホームルーターがおすすめです。

賃貸物件のVDSL方式は規模によっては光回線の品質が落ちる場合もあります。

また5G対応エリアは、ホームルーターの通信速度が光回線を上回ることもあり速度にこだわりたい人にもホームルーターはおすすめです。

VDSL方式ではどちらか迷うこともありますが光配線方式で設備が導入されていれば迷わず光回線での契約です。

ホームルーターは光回線が導入できない場合の代替手段

戸建て住宅でのインターネット接続オプションとして、光回線と並んで「ホームルーター」が検討されます。

ホームルーターは、大きな個体サイズにより、より大きなアンテナを搭載でき、これによって回線速度や安定性、Wi-Fi電波のカバー範囲が向上します。

5Gの普及により、光回線と同等の速度を提供するモデルも登場しています。

しかし、ホームルーターは、光回線が利用できない場合の代替手段として考えるべきです。

工事が不要で即座にインターネットに接続できる点ではホームルーターが優れていますが、通信の安定性においては光回線に劣ります。

そのため、戸建て住宅向けのインターネット回線には、『光回線を第一に』考慮すべきです。

工事が不可能、または望まない場合には、ホームルーターを代替手段として検討することをおすすめします。

まとめ

光回線かホームルーターかは結局はお住まいの環境次第になってしまうんです。

お一人、お二人ならホームルーターでもよいでしょうし、工事したくないならホームルーターを選ぶしかないです。

一戸建てで家族が同時にPC,スマホなどでインターネットすることが多いなら光回線場無難でしょう。