戸建てのネット環境を整える際には、光回線の契約がおすすめです。ただし、光回線は種類が多く、どの回線を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。以下に、戸建て向けにおすすめの光回線と選ぶ際のポイントを徹底解説します。
戸建てで光回線を選ぶ際のポイント
光回線はサービス事業者によって提供エリアなどが異なり、どの地域でも好きな回線を選べるというわけではありません。
- NTT東日本・西日本による「フレッツ光」:
- 全国47都道府県をカバーして、プロバイダとの別途契約が必要です。
- 光コラボレーション(光コラボ):
- フレッツ光にプロバイダー独自サービスを付与して提供されています。
- 通信料金が安く、フレッツ光からの乗り換えも容易です。
- ダークファイバー系の独自回線:
- NTTの未稼動回線を利用して、加入者が少ないため通信速度が安定しています。
- 電力会社やケーブルテレビ局などによる独自回線:
- 利用可能地域が限定されていますが、通信速度が速い特徴があります。
戸建ての通信速度は最大通信速度1Gbosですが、一部の地域では10Gbpsのサービスも提供され始めています。
普通にインターネットを使うには最大通信速度1Gbosの速度があれば充分です。
重要なのは価格設定も事業者によって異なるのでしっかり比較・検討して選ばなければ必要以上に出費がかさんでしまうかもしれません。
特に光回線の価格設定は非常に複雑になっており、月額料金だけでなく初期費用や解約費用、各種の割引などが関係しています。
どのサービスが本当にお得なのか多角的に判断する必要があるといえるでしょう。
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戸建てにおすすめの光回線
おすすめの光回線の一戸建て向けプランをご紹介します。
おてがる光
月額料金 | 4,708円 |
契約期間 | なし |
回線速度 | 1Gbos |
工事費 | 22,000円(実質無料) |
セット割引 | なし |
キャンペーン・特典 | ルータークーポンプレゼント 毎月550円割引×12回(転用、事業者変更限定) 工事費2,000円を最大11回割引 |
他 | IPv6オプション165円/月 |
おてがる光は、業界最安級の料金プランで、しかも契約期間のしばり(解約違約金)がありません。
とくとくBB(GMO光アクセス)
GMOとくとくBB光は、GMOインターネットグループが運営する光回線で、GMO光アクセスとも呼ばれています。光コラボとして、NTT東西のフレッツ光回線を流用して運営されており、日本全国で利用可能です。
月額料金 | 4,818円 |
契約期間 | なし |
回線速度 | 1Gbos |
工事費 | 26,400円(実質無料) |
セット割 | なし |
キャンペーン・特典 | Wi-Fiルーターレンタル無料 5,000円キャッシュバック 他社解約違約金補助特典として最大60,000円還元 オプション同時申込で最大27,000円キャッシュバック! |
GMOとくとくBB光は、格安SIMユーザーや月額料金をお得にしたい人におすすめの光回線です。
excite MEC光
excite MEC光は、月額料金が業界最安級の光コラボレーションサービスです。戸建てプランは4,950円と、非常にリーズナブルな料金設定となっています。
月額料金 | 4,950円(12ヵ月3,355円) |
契約期間 | なし |
回線速度 | 1Gbos |
工事費 | 22,000円⇒0円(工事費完全無料) |
セット割 | なし |
キャンペーン・特典 | 月額割引:月495円割引×12か月⇒最大5,940円割引 開通手続き料 無料 標準工事費 無料 |
エキサイトMEC光は、IPv6 IPoEを採用しているため、混雑なく安定した通信が期待できます。また、無線LANルーターもプレゼントで利用でき、光電話や光テレビなどのオプションも利用可能です。
NURO光
NURO光は、ソニーネットワークコミュニケーションズが提供する光ファイバーサービスで、下り最大2Gbpsの高速通信が特徴です。
月額料金 | 3年契約:5,200円 2年契約:5,700円 |
契約期間 | 2/3年契約 |
回線速度 | 2Gbps |
工事費 | 44,000円(実質無料) |
セット割 | SoftBank NUROモバイル |
キャンペーン・特典 | 45,000円キャッシュバック特典 他社の解約金を最大6万円還元! オプション申し込みで最大2万円還元! 基本工事費44,000円の割賦と同等額を月額基本料金から割引 |
NURO光はNTTの使用していないダークファイバー回線を利用している独自回線事業者であるため、エリアによっては回線が開通しておらず利用できない点には注意が必要です。
ドコモ光
ドコモ光は、NTTドコモによって提供される光回線サービスで、フレッツ光回線やケーブルテレビの設備を使用しています。
月額料金 | Aタイプ5,720 円 Bタイプ5,940 円 |
契約期間 | 2年間 |
回線速度 | 1Gbos |
工事費 | 22,000円(工事費無料) |
セット割 | ドコモ対象プラン |
キャンペーン・特典 | キャッシュバック25,000円 dポイント2,000円 新規工事料無料 プロバイダ特典 |
契約者の方だけでなく離れて暮らしている方も含めご家族全員が対象なのでdocomoユーザーの方が多いほどメリットがあります。
ソフトバンク光
ソフトバンク光は、ソフトバンクユザーに適した光回線サービスです。NTT東日本/西日本のフレッツ光回線を利用しており、最大1Gbps/10Gbpsの高速通信が可能です。
月額料金 | 5,720円 |
契約期間 | 2年間 |
回線速度 | 1Gbos |
工事費 | 31,680円(実質無料) |
セット割 | SoftBank(オプション加入要) Y!mobile(オプション加入要) |
キャンペーン・特典 | キャッシュバック25,000円 6カ月目まで月額980 他社への違約金・撤去費用を満額還元 |
他 | Pv6高速ハイブリッド接続には「光BBユニット」のレンタルが必要 |
おうち割光セットが適用するには「オプションパック」という月額料金が発生するオプションに加入する必要があります。
通常、指定オプションに加入すると、それぞれ安いプランを選択しても合計で月額1,602~2,152円のオプション料がかかります。しかし、おうち割 光セットが適用された場合はオプション料が割引され、月額550円で3つのオプションが利用可能です。
BIGLOBE光
BIGLOBE光は、NTTフレッツ光回線を利用した光コラボレーションサービスです。月額基本料金は、業界でも比較的手頃な価格で提供されています。
auユーザーなら「auスマートバリュー」を申し込むことで、auスマホの利用料金が割引されます。
月額料金 | 5,478円 |
契約期間 | 3年間 |
回線速度 | 1Gbos |
工事費 | 28,600円)(実質無料) |
セット割 | au UQモバイル |
キャンペーン・特典 | 40,000円キャッシュバックor1,628円月額料金割引 工事費分割割引 ルーター1年間レンタル無料 |
他 | セット割ひかり電話加入要 |
auユザーならauひかりがありますが、auひかりは提供されていない地域があり料金も同じKDDIグループのビッグローブ光の方が安いです。
工事費が月々の料金から割引され実質無料となる上、引っ越し先での工事費も無料なので、引っ越しの可能性があるという方にもおすすめですよ。
戸建て光回線の選定ポイント
ここでは光回線を選ぶ際にチェックしておきたいポイントについて詳しくご説明します。
提供エリア
光回線は、大きく分けて「独自回線」と「NTTフレッ光回線」の2種類。独自回線は地域ごとに独自の設備を使用しているため、提供地域が狭いのが特徴です。たとえば、NURO光は東京や関西などの都市部、eo光は関西限定でサービスを提供しています。
フレッツ光は東西NTTの提供する光回線です。
またNTTが敷設したものの現在は使用していない回線(ダークファイバー)を借りて独自のサービスを提供している事業者の回線を「独自回線」といい、電力会社が独自に所有している回線設備を利用したものは「電力会社系回線」と呼ばれています。
またフレッツ光の回線設備を借り、回線とプロバイダーを同時に提供する「光コラボ(光コラボレーション)」というサービスが普及しています。
現在は回線と接続サービスを一括して提供する事業者(プロバイダ)が多くなっており、独自回線や電力系回線でもプロバイダーと契約が一体化されたタイプが一般的です。
プロバイダーとは
インターネット接続に必要な回線を提供する接続事業者のことです。具体的には、光回線やADSL回線、ケーブルテレビ回線などを利用してインターネットに接続するための役割を担っています。
通信速度
戸建て向けの光回線は、通常下り速度が100~300 Mbpsの範囲で提供されています。これは一般的な平均速度です。戸建てはマンションなど他の世帯と通信設備を共用しないため、通信速度が安定しています。
一般的には多くの事業者が回線をシェアしているフレッツ光(光コラボ)よりも、回線を独占している独自回線や電力会社系回線の方が速い傾向にあるといわれています。
またなかには1Gbpsを超える高速通信を実現している事業者もあり、例えばNURO光の通信速度は通常プランで下り最大2Gbpsとなっています。
また、一部の地域では10Gbpsのプランを提供している事業者もあります。
プロバイダー
どの回線を利用するかによって利用できるプロバイダーは決まっており、料金などにも影響します。
主流になってきている「光コラボ」は回線とプロバイダーサービスを同時に提供するサービスでは回線とプロバイダーを別に契約した場合よりも月額料金が安くなる傾向にあります。
またプロバイダーは通信速度にも関わっています。
プロバイダーの処理能力が低かったり旧式の接続方式を利用していたりすると、実際の通信速度がが低下してしまう場合があるのです。
プロバイダーを選ぶにあたり「IPv4 over IPv6」の接続方式に標準対応しているプロバイダーを選ぶのがおすすめです
IPv4 over IPv6は、IPv4通信でもIPv6(IPoE)の経路上を通れるようにする技術です。これによって、IPv4通信でも高速通信が可能になります。
Pv6方式は、従来のIPv4方式よりも輻輳が発生しづらく、快適にインターネットが使用可能です。
契約期間
光回線の契約期間は、主に「2年契約」または「3年契約」のプランが提供されています。これらの契約期間は、自動更新される場合があり、更新月以外で解約すると違約金が発生することに注意してください.
また工事費を分割で支払っていた場合、支払いが終了するまでに解約してしまうと工事費の残債を一括で請求されることになります。
最近は一部の光回線プロバイダーでは、縛りのないプランも提供されており、いつでも解約できる利便性があります。
契約期間が設けられているプランに比べキャッシュバックなどのキャンペーンはありませんが月額料金が比較的に安くに設定されている傾向にあります。
契約を検討する際には、契約期間や違約金の規定をよく確認し、自身のニーズに合ったプランを選ぶことが大切です。
月額料金
光回線を導入したら、毎月基本料金を支払っていくため、料金の安さはとても重要です。
戸建てタイプの月額料金は平均5,000円前後なので、この価格を基準に料金がおトクかどうかを見極めましょう。
毎月一定額が発生することが基本ですが、サービスによっては一定期間が経過すると割引きかんの終了で支払額が上がったりするケースもあるのでしっかり確認しておくことが必要です。
なお、光コラボなどプロバイダーと一体型の契約になっている場合はプロバイダー料金も月額基本料金に含まれています
戸建てでは月額料金4,000円~6,000円が相場になります。
最近は契約期間縛りのないリズナーブルな月額基本料金の光回線が増えています。
月額料金は数百円の差でも、長く使い続けるほどに大きな差になります。
月額料金をしっかりと比較して、損のない光回線選びをしましょう。
契約手数料
光回線を契約すると一般的に契約手数料が発生します。
一般的な金額は2千〜3千円ぐらいが基準で、回線開設時に1回だけかかる費用です。
工事費用
光回線を利用する場合、宅内に回線を引き込む工事が必要になります。
一般的に工事にかかる費用は2万〜4万円程度です。
多くの事業者は工事費実質無料キャンペーンを行っています。
これは工事費の分割代金相当額が24回から36回で毎月の支払いから差し引かれ相殺とというものです。
ただし、工事費分割中に解約すると工事費の残債一括払いになります。
工事費無料キャンペーンを行っているプランを選びましょう。
キャリア携帯セット割
セット割の注意点
- 家族でキャリア対象プラン複数人加入
- 光回線のオプションに加入が必要(ドコモ光は不要)
- 対象外プランに変えると割引不可になる。
光回線のスマホセット割は、スマートフォン(スマホ)と光回線をセットで利用することで、スマホの月額料金が割引されるサービスです。
主に携帯キャリアがこのようなプランを提供しており、セット割にすることで「スマホ」の料金が安くなることが一般的です。
ドコモ、au、ソフトバンクのキャリア系の光回線でスマホセット割がプランに組み込まれています。
あくまでキャリアの対象プランでキャリア取り扱いプラン全てではありません。
キャリヤ系の光回線は料金が高めに設定されているので、割引額とトータルで考慮する必要があります。
スマホの料金割引は、回線を乗り換えたり、スマホを乗り換えたりすると割引は無効になります。
機器レンタル料金
Wi-Fiルーターを特典で一定期間無料のキャンペーンありますが、ほぼ無料期間は6ヶ月から1年間で無料期間が終了するとレンタル料金が毎月発生します。
短期利用が前提の方や、自分で用意するのが面倒な方以外は、ご自分で用意することをおすすめします。なぜなら、レンタル無料期間が過ぎれば毎月レンタル料金が発生します。
自前で準備することで自分好みのルーターや必要なスペックに合わせて選ぶことができるからです。
解約金
光回線には一般的に2、3年の契約期間が定められています。
契約期間が満了に近づくと契約更新時期が訪れ、何もしなければ自動的に契約が更新されます。
なお、契約更新時期以外の解約には、多くの場合解約金が発生します。
解約金は事業者によって名前が異なり、解約手数料や違約金などといわれる場合もありますが、一般的に基本料金の1ヶ月分相当額です。
また工事費を分割で支払っていてその支払いを終えていない場合、解約時には残債を一括で請求されます。
まとめ
戸建てで光回線を契約する場合、マンションとは異なり建物の都合で契約できないということは基本的にありません。
光回線はキャッシュバックなどのキャンペーンも多くありますが、キャシュバックで選んで料金を軽視すると2年目以降では支払総額が増えることもあり注意ください。