自宅の通信環境を整えたいときに候補となるホームルーターと光回線。どちらを選ぶか迷ってしまうことがないでしょうか。
ホームルーターと光回線を比べ、それぞれの特徴とお住まいの環境を踏まえて選ぶことでベストなインタネット環境が整うでしょう。
光回線の特徴は?
光回線で一番の特徴はインターネットサービスの中では最速および通信の安定性です。
光ファイバーを引いて自宅にインターネット環境を作れるのが光回線です。有線LANと無線Wi‐Fiのどちらにも対応可能で電磁波の影響を受けにくく安定した通信環境と通信速度の速いことが特徴となります。
光回線がおすすめな方は、PSやTPS、格闘ゲームのオンラインゲームや同時に複数の端末をネットに接続するには最適です。
ホームルーターの特徴は?
ホームルーターの特徴として最初に浮かぶのは、工事不要で、コンセントがあれば手軽に置き型のWi‐Fiルーターを設置できるところです。
現在では、ホームルーターも5Gエリアなら5Gの高速通信が使え、5G、4GLETが使えるので高速通信、安定性は向上しています。
ホームルーターの通信速度の実測値でも150Mbpsは出ています。これは、VDSL配線のマンションでの速度より速いです。
ホームルーターと光回線の通信速度
ホームルーターと光回線の平均実測値。
速度 | 光回線 | ドコモhome5G | SoftBank Air | WiMAX+5G |
最大通信速度 | 1Gbps | 4.2Gbps | 2.1Gbps | 4.2Gbps |
実測値(下り) | 355.47Mbps | 145.15Mbps | 82.66Mbps | 178.44Mbps |
実測値(Ping値) | 19.98ms | 55.09ms | 45.81ms | 54.15ms |
※みんなのネット回線速度参照
光回線に対して最大速度(理論値)は上回りますが、実測値では下回ります。
集合住宅で使われている配線方式のなかでVDSL、LAN方式では最大速度速度が100Mbpsですからドコモhome5G、WiMAX+5Gのホームルーターでは100Mbps程度上回ることになります。
最大速度ではなく平均速度を見よう
インターネット回線の速度は、最大速度はあくまでも理論値であり、実際には様々な要因によってスピードが落ちてしまいます。
そのため、不特定多数のユーザーが測定した通信速度から割り出された実行速度のほうが、より正確なスピードを表しているといえます。
オンラインゲームの快適性
通信量の多い対戦型オンラインゲームをするなら光回線がイチオシです。なぜなら、光回線のほうがホームルーターよりもping値は低いからです。
Ping値(ピン値)はインターネット上でデータを送ってから応答がくるまでの往復時間の速度を表す数値で、Ping値が低ければ低いほど反応は速く、ラグ(遅延)を感じにくくなります。逆に、Ping値が高ければ高いほど反応は遅く、ラグを感じやすくなります。
光回線の平均 | ホームルーターの平均 |
15,42ms | 47,14ms |
Ping値(ms) | 目安 |
~20ms | 一人称視点のシューティングゲーム(FPS)も快適 |
20~50ms | 一般的なオンラインゲームが快適 |
50~100ms | オンラインゲームのプレイが可能 |
100ms以上 | オンラインゲームをスムーズにプレイできない |
FPSや格闘ゲームなど、視点移動が激しいゲームのPing値は15ms以下が目安です。まったくプレイできないわけではありませんが、動きが遅いと感じるかもしれません。
ホームルーターと光回線の違い
ホームルーターと光回線の違いは次の点です。
- ホームルーターは工事が不要
- 光回線の方が通信環境が安定する
- ホームルーターは5Gエリアと4Gエリアで通信速度が違う
ホームルーターは工事が不要
ホームルーターは、基地局からの電波を使って通信するため、光回線のように部屋に光ファイバーを引き込む必要がありません。
そのため開通工事にかかる費用や工事待ちの期間がなく、端末をコンセントに差し込んだらすぐに使い始められます。
マンションでは設備が導入済みであれば配線工事は不要です。
マンションの配線設備と通信速度は以下になります。
光配線方式・VDSL方式との違い
LAN配線を導入しているマンションはそれほど多くありません。多くのマンション設備は「光配線方式」もしくは「VDSL方式」となっています。
それぞれの違いを以下にまとめました。
配線方式 | 配線内容 | 一般的な通信速度 | 安定性 |
LAN配線方式 | ・共用部分まで光ファイバー ・各部屋までLANケーブル | 最大100Mbpsまたは1Gbps | △ |
光配線方式 | ・共用部分まで光ファイバー ・各部屋まで光ファイバー | 最大1Gbps | 〇 |
VDSL方式 | ・共用部分まで光ファイバー ・各部屋まで電話回線 | 最大100Mbps | △ |
光回線の方が通信環境は安定する
主なホームルーターと光回線の下り平均速度を比べると光回線の方が速いことがわかります。
種別 | サービス名 | 下り平均速度 |
ホームルター | 162.48Mbps | |
189.18Mbps | ||
95.88Mbps | ||
Rakuten Turbo | 85.47Mbps | |
光回線 | 245.16Mbps | |
266.95Mbps | ||
639.82Mbps |
みんなのネット回線速度参照
ホームルーターは基地局から電波を受信して、インターネットに接続するモバイル回線を使用しているサービスです。そのため、周囲の環境の影響を受けやすいという特性があります。
天候や周囲の建物によって通信品質が下がりやすく、また家電の電磁波でも不安定になりやすいため、常に良好な通信品質を確保したい人には向きません。
一方、光回線は電柱にある光ファイバーケーブルを直接自宅内に引き込んでインターネットに接続しています。
有線のため周囲の環境の影響を受けにくく、どんなときでも一定の通信品質を期待できます。
自宅でリモートワークをしたいという方や、オンラインゲームを快適に楽しみたいという方は、光回線を選んでおくと安心です。
また、ホームルーターは5Gエリアと4Gエリアで通信速度が異なります。5Gは4Gよりも通信速度が高速ですが、5Gエリアはまだ十分に広がっていません。
ホームルーターの置き場所は、インターネット接続の品質に影響を与える重要な要素です。
ホームルーターは端末の置き場所変えたりWi-Fiの周波数を切り替えることで、通信環境をある程度改善できます。
ホームルーターと光回線の月額料金
月額料金に関して大きな違いはありませんが、マンションでは少し高めで、戸建てでは安くすきます。
サービス名 | 月額料金 | スマホ割 | 工事費 | |
光回線 | 戸建て:4,818円 マンション:3,773円 | なし | 実質無料 | |
戸建て:4,950 円 マンション:3,850 円 | なし | 実質無料 | ||
戸建て:5,720円 マンション:4,400円 | ドコモ | 無料 | ||
戸建て:5,720円 マンション:4,180円 | ソフトバンク | 実質無料 | ||
ホームルーター | 4,950円 | ドコモ | なし | |
5,368円 | ソフトバンク | なし | ||
4,950円 | au UQモバイル | なし | ||
Rakuten Turbo | 4,840円 | なし | なし |
※月額料金は各種割引適用前の料金です。
多くの光回線は、マンションプランと戸建てプランで料金が異なります。一方ホームルーターは、どんな居住形態にかかわらず料金は一律です。
戸建てで利用する場合はホームルーターの方が安く済みますが、マンションの場合は光回線の方が料金が安いことがあります。
そのため、居住形態にあわせてどちらにするか決めることをおすすめします。
光回線向き・ホームルーター向きな人
光回線に向いているのは
ホームルーターに向いているのは
光回線のおすすめ
おてがる光
複雑な料金設定は無くシンプルに光回線で最安値。
おてがる光 | 戸建てプラン |
月額料金 | 4,708円 |
契約期間 | なし |
工事費 | 実質無料 |
特典 | 転用、事業者変更料金550円550円×12回割引 |
オプション | IPv6オプション基本料金165円 |
- 月額料金が業界最安値水準。
- 契約期間の縛りがなく、解約時に違約金なし。
- IPv6オプションを別途165円。
- 「転用」「事業者変更」は工事不要。
ドコモ光
ドコモユザー唯一選択の光回線。
ドコモ光 | 戸建てプラン |
月額料金 | 5,720円 |
契約期間 | 2年 |
工事費 | 無料 |
特典 | Wi-Fiルータレンタル無料 キャッシュバック |
- スマホのセット割が適用で最大1,100円割引。
- 複数のプロバイダから自由に選べる。。
- Wi-Fiルーターレンタル無料。
- ケーブルテレビの回線をそのまま利用でる。。
エキサイトMEC光
縛りなしのリズナーブルな料金にIPv6 IPoEを採用。
エキサイトMEC光 | 戸建てプラン |
月額料金 | 4,428円 |
契約期間 | なし |
工事費 | 無料 |
特典 | 初期費用無料 引越し後継続利用なら移転工事費無料 |
- NTTのフレッツ光回線を借りて提供する光コラボレーションサービス。
- 契約期間の縛りがなく、解約時に違約金が発生しません。
- IPv6 IPoEに対応して、回線混雑時でも高速で安定した通信が可能です。
- 月額料金が業界最安値水準。
- 工事費や契約事務手数料が無料。
ホームルーターおすすめ
ドコモ4GLET+5Gで通信の向上と安定。5Gエリア内なら5G通信を利用!
ドコモhome5G
ドコモhome5G | Wi-Fi6対応 HR02ホームルーター |
月額料金 | 4,950円 |
契約期間 | なし |
端末代 | 71,280 円 |
端末代割引 | 1,980円×36回割引(実質無料) |
特典 | キャッシュバック |
ドコモhome 5Gの特徴は、以下のようになります。
- 工事不要!専用機器をコンセントに挿すだけ。
- データ容量無制限。
- 本体代は実質0円です。月々サポートで36か月間毎月1,980円割引されます。
- 5G 高速通信対応! 無線LANはWi-Fi6 対応。
とくとくBBWiMAX5G
au、UQ mobileユーザーならもっとおトク! auスマートバリュー、自宅セット割!
とくとくBBWiMAX5G | WiMAX5Gホームルーター |
月額料金 | 1~12ヶ月3,784円 13~35ヶ月4,334円 36ヶ月以降5,104円 |
契約期間 | なし |
端末代 | 27,720円(770円×36回) |
データー容量 | 無制限 |
- 他社からの乗り換え解約違約金補助。
- au5G、4G LTE、WiMAX 2+の3つのネットワークを利用。
- ホームルーターはWi-Fi 6に対応。
- 月額料金値引き!41,998円相当。
- auのスマホセット割が適用が可能。
SoftBank Air
5Gが使え自宅でWi-Fiをご利用いただけるパケット制限なしのインターネット!
SoftBank Air | Airターミナル5 |
月額料金 | 1~12ヶ月3,278円 5,368円 |
契約期間 | なし |
端末代金 | 1,980円×36回割引(実質無料) |
データー容量 | 無制限 |
特典 | キャッシュバック |
- 工事不要、電源ONですぐ繋がる!
- SoftBank5G、4GLET高速通信対応のWi-Fi環境が整います。
- SoftBank・ワイモバイルのスマホおうち割光セットで毎月最大1,100円割引になります。
- 契約期間の縛りがない。解約時に違約金が発生しません。
- 独自のアンテナ技術で電波強度の強い4本のアンテナを自動的に選択。
- 他社乗換え違約金満額還元。
キャッシュバック申請手続きも申し込み時にオペレータがお電話口で 振込口座を確認または、キャッシュバック振込登録用SMSにて簡単登録をすることで完了致します。
快適に使える回線速度の目安
インターネットを快適に楽しむためには、通信速度はどれくらいあればよいのでしょうか?
一般的に、速度が100Mbpsあればオンラインゲームや動画再生などどのような使い方でもストレスなく楽しめるといわれています。使い方別で必要な速度の目安は以下の表のとおりです。
使い方 | 必要な速度 |
メールの送受信 | 1Mbps以下 |
ネットの検索・Webサイトの閲覧YouTubeのHD動画の再生画像や動画が含まれるSNS | 10Mbps |
ソフトのダウンロードYouTubeの4K画質の動画再生 | 25Mbps以上 |
オンラインゲーム大容量データのダウンロード | 100Mbps以上 |
使用しているインターネット用の光回線が最大1Gbps以上出るものだとしても実際の通信で発生する速度は高くても30~40Mbpsしか必要としないということが多いようです。
通信速度の違いが実際にどのように影響するかは、利用するサービスやコンテンツによって異なります。例えば、動画視聴やWeb会議などの場合は、動画データの転送を伴うため、通信速度が速いほど画質や音質が向上し途切れや遅延も減ります。
ちなみにスマホのLTE通信で回線速度の目安は、下の表のとおりです。
- 下り…84.1Mbps
- 上り…16.6Mbp
- ping値…58.4ms
すべて快適な通信を目指すなら端末あたり100Mbps以上
VDSL方式マンションでより速い速度を求めるならホームルーターになり料金で選ぶか、速度で選ぶのかのどちらかになる。
光回線とホームルーターで迷った時の判断基準
ホームルーターと光回線どちらがよいか迷った場合は光回線をおすすめします。
光回線は通信も高速で有線接続ならではの高い安定性もあるため工事が可能なら光回線を優先的に選びましょう。
しかし下記に当てはまる場合は、光回線よりもホームルーターがおすすめです。
- 5G対応エリアで利用できる
- 賃貸物件で配線がVDSL方式
- 配線工事ができない
賃貸物件のVDSL方式は規模によっては光回線の品質が落ちる場合もあります。
また5G対応エリアは、ホームルーターの通信速度が光回線を上回ることもあり速度にこだわりたい人にもホームルーターはおすすめです。
VDSL方式ではどちらか迷うこともありますが光配線方式で設備が導入されていれば迷わず光回線での契約です。
マンションでの光回線の配線方式
マンション等の集合住宅では、すでに光回線設備が導入されている場合が少なくありませんが、配線方式が光方式、LAN方式、VDSL方式か確認しましょう。引っ越す予定があるなら、光コンセントが設置されていれば室内まで光配線が引き込まれています。また、フレッ光の公式サイトでも確認できます。
ホームルーターは光回線が導入できない場合の代替手段
戸建てで利用するインターネット回線の選択肢として光回線と一緒に検討されるのが「ホームルーター」です。
個体サイズが大きくなることで電波を掴む・ルーターからの電波を発射するアンテナのサイズは大きくする事ができるため回線速度や安定感とWi-Fi電波の飛ぶ範囲は広くなります。
5Gが普及してきたこともあり光回線に匹敵するほどのスピードが出せる機種も販売されています。
それでも、ホームルーターはあくまでも光回線が導入できない場合の代替手段だと考えた方が良いでしょう。
ホームルーターは工事不要でにネット接続ができるという点では優れていますが通信の安定性に関しては、光回線には及ばないからです。
したがって、戸建て向けインターネット回線は、あくまでも『光回線が第一候補』と考えましょう。
ホームルーターは「回線の工事が出来ない」または『工事をしたくない』場合の、代替手段として検討するのがおすすめです。
ドコモの5G対応エリアは今後も拡大予定
ドコモの5G対応エリアは順次拡大中です。
2024年3月までに人口カバー率90%以上を目指し、拡大計画を進めています。
これまで同時期目標は80%としていたため計画の進行速度は加速しているようです。
現在の5G対応エリアは都心部が中心ですが、調に拡大していけば地方でも5G通信を使えるようになるでしょう。
現時点ではドコモの4G LTEエリアの人でもへき地でなければ2024年ごろには5G通信でドコモ home 5Gを使える可能性が高いです。
まとめ
光回線かホームルーターかは結局はお住まいの環境次第になってしまうんです。
お一人、お二人ならホームルーターでもよいでしょうし、工事したくないならホームルーターを選ぶしかないです。
一戸建てで家族が同時にPC,スマホなどでインターネットすることが多いなら光回線場無難でしょう。