現在利用可能な光回線には、NTTフレッツ光以外にも、フレッツ光からの「転用」を行うプロバイダーとセットで提供される「光コラボ」や、独自回線を持つauひかり、NURO光、eo光などがあります。
■光回線の選び方
通信契約を一度始めると、乗り換えやプラン変更が面倒に感じられがちですが、それによって結果的に高額な通信費を支払うことになるかもしれません。
契約期間中の利用であれば、キャッシュバックを重視し、基本料金からの差額で選ぶと良いでしょう。
光回線を選ぶ際は、長期間同じ回線を使用するか、契約期間終了で定期的に最適な回線に切り替えるかを考慮しましょう。光回線の導入や通信費の見直しを検討している方は、ぜひこの情報を参考にしてください。
光回線の継続利用率
総務省総合通信基盤局より引用
■サービスの継続利用年数
光回線の利用者の中には長期間同じサービスを利用している人が多くいます。
「10年以上」と回答した人が最も多く、次いで4年未満の利用者が約40%を占めています。
サービスの変更を避ける主な理由は、「手続きが面倒だから」というものです。
結果として、多くのユーザーが長期にわたって同一の光回線サービスを利用している傾向にあります。
■ブロードバンドの選択理由
多くの利用者が、「月額料金が安い」、「初期費用(手数料・工事費用等)が安い」、または「他の通信サービスとの一括契約による割引サービスがある」などの料金面を重視してサービスを選んでいます。
スマホと光回線の組み合わせ支払額
キャリアスマホ、格安SIMスマホと光回線の組み合わせによって料金が大きく異なります。
キャリアスマホとキャリア系光回線、または格安SIMスマホと光回線の月額料金を比較しています。
3人以上でご加入時
au(使い放題MAX ) | NUROモバイル(20GB) | |
月額料金 | 7,238円×3 | 2,699円×3 |
家族割プラス | -1,100×3 | – |
auスマートバリュー | -1,100×3 | – |
光回線 | ※auひかり 6,160円 | NURO光 5,200円 |
合計 | 21,274円 | 13,297円 |
※auスマートバリュー適用にはネット+光電話「550円」加入
スマホと光回線の組み合わせ次第で、通信費の支払い額が大きく異なることがあります。
光回線を選ぶチェックポイント
光回線を選ぶチェックポイントは以下が挙げられます。
- 光回線は短期利用か長期利用
- 月額基本料金
- 通信速度
- スマホセット割の有無
- キャンペーンorキャシュバック
- 光回線は短期利用か長期利用
- 工事費などの初期費用
光回線は短期利用か長期利用
携帯電話の乗り換えは容易になりましたが、光回線にはまだ契約期間が存在し、中途解約の場合は1カ月分の解約金が必要です。
中途解約金
2022年6月30日以前の契約…10,000円~20,000円強
2022年7月1日以降の契約…基本料金1ヶ月分程度
最近では、契約期間のない低価格プランの光回線が増えています。
多くの特典やキャッシュバックが付いた回線は魅力的に見えますが、実際には月額料金が高い設定の場合があります。
5年から10年といった長期にわたって使用する場合、初回の特典の影響は小さくなり、結果として高い月額料金を支払うことになります。そのため、長期利用を考慮するなら、月額料金が低い回線を選ぶことが重要です。
短期間でプロバイダを変更する場合は、キャッシュバックや月額割引の金額を基準に選ぶと良いでしょうが、キャッシュバックが受け取れないリスクも考慮する必要があります。
光回線は長期利用されることが多いため、基本的には月額料金が安いプロバイダを選ぶべきです。
光回線の月額料金
光回線の料金体系は複雑に感じることが多いです。これは、料金プランが多岐にわたり、プロバイダ、キャンペーン、オプションサービスによって変動するからです。
一般的に、戸建てタイプの月額料金は5,000円から6,000円、マンションタイプでは4,000円から5,000円の範囲です。
料金を比較する際には、月額基本料金を重視することが大切です。
2年や3年の総額で比較することもありますが、キャンペーンによる初年度の割引やキャッシュバックがあると、総額が安く見えがちです。
3年以上使用する場合は、月額料金をしっかり確認しないと、結果的に高くつくことがあります。光回線を2~3年で解約したり、業者を変更しない場合は、月額料金が低いプランを選ぶことをお勧めします。
月額料金の安さ:長期で利用する場合、初回のキャッシュバックや特典が多い回線も魅力的ですが、月額基本料金そのものが低い回線を選ぶことが、長期的に見て経済的です。
光回線月額基本料金
月額料金の低さを優先することも大切です。月額基本料金が低ければ、長期間にわたってサービスを利用しても経済的な負担が軽減されます。
多くの方が毎月の料金をできるだけ抑えたいと考えているでしょう。月額料金を比較すると、約1,000円の違いがあることがわかります。
例えば、ソフトバンク光は、戸建てが5,720円(税込)エキサイトMECの戸建ては4,950円(税込)と料金は違います。
基本料の違いは利用期間が長くなるほど負担額の差額は大きくなります。
契約期間中の料金は、月額割引とキャッシュバックを合わせた総額で考えると、契約期間が終了するとお得になります。しかし、長期契約の場合は、基本料金を重視することで支払い総額を抑えることができます。
光回線の月額割引
月額料金割引キャンペーンを利用すると、初期の一定期間は基本料金が割引されますが、数ヶ月後には割引の効果は感じられなくなります。
契約期間内での総支払額を月額割引やキャッシュバックを含めて計算すると、契約期間が終了するタイミングで解約するとお得ですが、長期間にわたると基本料金が重要になり、支払総額を抑えることができます。
キャリアスマホとセット割
光回線とキャリアスマホをセットで契約することで、月額料金を節約できる「セット割」が注目を集めています。
NTTドコモ引用
キャリアによって提供される光回線サービスとスマートフォンサービスを組み合わせた割引プランでは、光回線とセットで契約することで、キャリアやプランにより異なるものの、スマートフォンの月額料金が割引されます。
セット割の利点は、スマートフォンと光回線を個別に契約するよりも、全体的に月額料金が割安になることです。
大手キャリアでは以下のようなセット割が提供されています
- ドコモ光セット割:ドコモのスマホとドコモ光をセットで申し込むと、スマホの基本料金が割引されます。
- auスマートバリュー:auスマートフォンとauひかりなどの対象光回線をセットで利用すると、スマホ料金が割引されます。光電話の加入が必要な場合もあります。
- おうち割 光セット:ソフトバンクのスマホとSoftBank光やNURO光をセットで利用すると、スマホ料金が割引されます。こちらも光電話の加入が必要です。
これらのセット割は、スマホの料金を割引することが一般的で、割引額や条件はキャンペーンによって異なります。
★SoftBank光
- SoftBankまたはY!mobileスマホをお使いの方
- 実質工事費無料!違約金全額負担!
- フレッツ光から「転用」は工事不要
- 開通まで無料Wi-Fiレンタル
戸建て | マンション | |
月額料金 | 5,720円 | 4,180円 |
★ドコモ光
- ドコモのスマホユザーは月額料金割引
- スマホセット割にオプション加入不要
- 新規工事料無料
- 無線ルーターレンタル無料!
戸建て | マンション | |
月額料金 | 5,720円 | 4,400円 |
★BIGLOBE光
- auまたUQmobileのスマホユーザーお方
- 新規工事費実質無料
- wi-fiルーターレンタル1年間無料
- キャッシュバックor月額割引
戸建て | マンション | |
月額料金 | 5,478円 | 4,378円 |
※auはauひかりがありますが、au光は地域によっては提供されていないのと、基本料金はBIGLOBE光が安いです。
■セット割のデメリット
セット割引の欠点は、契約期間が長期にわたることです。通常、2年間の契約が求められ、その期間内に解約した場合、違約金がかかります。
さらに、セット割引を受けるには、同一キャリアのスマートフォンと光回線の両方を契約する必要があります。
もし解約や他のスマートフォンへの乗り換えを行うと、割引は失効します。
キャリアとのセット割:スマートフォンのキャリアと同じ会社の光回線を利用することで、セット割引が適用されます。しかし、最近ではスマホと光回線それぞれで安価なものを利用することが通信費を下げるケースも増えています。
格安SIMユザー、キャリアの「ahamo」「povo」「LINEMO」をお使いの方はキャリア系の回線よりセット割引関係なく単体で安い光回線を選ぶことがおすすめです。
GMOアクセスやエキサイトMEC光は額料金がずっと安く、工事費実質無料などの特典もあります。
契約縛りがなく低価格な光回線
近年、日本の通信市場において、光回線とキャリアスマホをセットで契約することで月額料金を節約できる「セット割」が注目を集めています。一方、契約期間の縛りがなく、低価格な光回線を求めるニーズも根強く存在します。
縛りなし光回線は、契約期間の定め(自動更新または最低利用期間)が一切なく、いつ解約しても違約金が発生しない光回線のことを指します。
また、月額料金も3,000円台からと低価格なので、お財布に優しい光回線と言えます。
契約縛りがなく、低価格な光回線では、以下の光回線サービスがおすすめです。
契約縛りがなく、低価格な光回線
- GMOとくとくBB光(GMO光アクセス):月額料金はマンションタイプで3,773円、戸建てタイプで4,818円。WiFiルーターの無料レンタル。
- エキサイトMEC光:月額料金はマンションタイプで3,850円、戸建てタイプで4,950円。IPv6対応で高速通信が可能です。
- おてがる光:月額料金はマンションタイプで33,630、戸建てタイプで4,708円。IPv6接続オプション(165円/月)があります。
格安SIMユーザーにとって、契約縛りがなく低価格な光回線は非常に魅力的な選択肢です。
格安スマホユーザーには、これらのサービスは、低価格でありながら高速な通信を提供し、トータルに通信費を抑えることができます。。
★おてがる光
- 料金が安くてシンプル
- 新規工事費実質無料
- IPv6オプション165円/月
- 光コラボ乗り換え孤児不要
戸建て | マンション | |
月額料金 | 4,708円 | 3,608円 |
★GMOとくとくBB光
- シンプルに「安い」
- 新規工事費実質無料
- 無線LANルーターのレンタル料が無料
- v6プラスに標準対応
戸建て | マンション | |
月額料金 | 4,818円 | 3,773円 |
★エキサイトMEC光
- 基本料金が安い
- 契約期間の縛りがない
- 新規工事費無料
- 月額料金割引むりょう
戸建て | マンション | |
月額料金 | 4,950円 | 3,850円 |
これらのプランは、いつでも好きな時に解約できるため、心理的にも楽です。他の光回線プランでは自動更新が一般的ですが、縛りなし光回線は違約金の心配がないため、安心して利用できます。
低価格な光回線は、月額料金を抑えたい方や、契約期間の縛りを避けたい方におすすめです。
光回線の通信速度は1Gbpsで十分
通信速度はNTTのフレッ光回線を使用している光コラボでは変わりありません。光回線の通信速度は、以下の2点だけを満たしていれば十分です。
①最大通信速度:「1Gbps」
②接続方式:「IPv6」
最大通信速度が、2倍にあたる2Gbpsだったり、近ごろは5Gbps、10Gbpsなども提供されていますが、一般的には必要ありませんし基本料金が高すぎます。
それでも速度の速い回線から選びたいとするならば、最大t速度が2Gbpsで「NURO光」は月額料金尾の安い回線になります。
速度は基本的に100Mbpsあれば、オンラインゲームや動画再生など、どんな使い方をしてもストレスなくネットが楽しめます。
5Gbpsや10Gbpsが必要な人は大容量のデータ、大容量のオンラインゲームを専用に使用するぐらいで、動画を見たりビデオ会議したりという一般的なユーザーには全く必要ありません。
すべての建物で最大1Gbps以上出るわけではありません。マンションでVDSL配線方式の場合は最大100Mbpsですから、混雑時は遅いと感じることがあるかもしれません。
接続方式については従来の「IPv4」という接続方式では、時間帯によって通信速度が著しく低下することもある規格なのでおすすめできません。「IPv6」を採用しているプロバイダを選べば混雑時でも安定した通信速度を保ちます。
★NURO光
- 下り最大2Gbpsの高速インターネット
- おうち割 光セット(ソフトバンク)
- 利用できる地域が限定される
- 基本工事費4.4万円が実質無料に!
戸建て | |
月額料金 | 5,200円 |
キャリアスマホとセット割
光回線には、スマートフォンとのセット割引が適用されるプランが存在します。
最もお得な光回線を選ぶには、使用中のスマートフォンとのセット割引を検討することが重要です。
スマートフォンキャリアと提携している「スマホ割」が適用される光回線もあります。たとえば、ドコモユーザーがドコモ光を契約した場合、スマートフォン1台につき1,100円の割引が適用されます。家族全員がドコモユーザーの場合は、それぞれ1,100円割引され、非常にお得です。
したがって、auユーザーはauひかり、ソフトバンクユーザーはソフトバンク光がセット割引となり、お得になるため、スマホ割が利用できる光回線を選ぶことをお勧めします。
キャリアとのセット割:スマートフォンのキャリアと同じ会社の光回線を利用することで、セット割引が適用される場合があります。しかし、最近ではスマホと光回線それぞれで安価なものを利用することが通信費を下げるケースも増えています。
★So-net光 M
- 契約期間の縛りなし
- 2年間戸建て4,378円/月・マンション3,520円/月
- v6プラス対応ルーターレンタル6ヶ月無料
- So-net光 S/M/Lの切り換えられる
戸建て | マンション | |
月額料金 | 5,995円 | 4,895円 |
★エキサイトMEC
- 契約期間、縛りなし
- 月額料金12か月間495円割引
- 工事費完全無料
- 各事務手数料無料
戸建て | マンション | |
月額料金 | 4,950 円 | 3,850 円 |
★NURO光
- 下り最大2Gbpsの高速インターネット
- おうち割 光セット(ソフトバンク)
- 利用できる地域が限定される
- 基本工事費4.4万円が実質無料に!
戸建て | |
月額料金 | 5,200円 |
光回線のキャンペーンorキャッシュバック
光回線のキャンペーンやキャッシュバックは、光回線の契約をお得にするための特典です。次のような内容が多いです。
光回線キャンペーンでの特典
キャンペーンにはキャッシュバック、工事費用の割引、解約違約金の還元、月額料金の割引などが含まれます。
工事費用は36回に分割され、月額料金から割引されるため実質無料となりますが、途中で解約した場合は残りの金額を支払う必要があります。これは実質的に3年間の契約と見なすことができます。
解約違約金の還元には、違約金の金額を証明する書類を添えて申請する必要があり、還元を受けるためには数ヶ月後に再度申請する必要があります。
月額料金の割引は、一定期間基本料金から自動的に割引され、支払いが始まる月から適用されます。
キャッシュバック
高額キャッシュバックは魅力的ですが、それだけで光回線を選ぶことは推奨されません。
キャッシュバックを受けるために不要なオプションが必要だったり、月額料金が高かったりすることがあり、これらは予期せぬ落とし穴となり得ます。
キャッシュバックが多くても月額料金が高い場合、長期間利用するほど他の光回線サービスと比べて割高になる可能性があります。
キャッシュバックの受取り
キャッシュバックをすぐに受け取れるとは限らず、申請後やサービス開始後の一定期間が経過する必要があることが多いです。
キャッシュバックの受取には様々な障害が存在します。受け取りが半年や1年後になることもありますし、手続き開始の通知メールが普段使わないプロバイダの登録アドレスに送られ、確認が困難な場合もあります。また、メールがいつ送られてくるのかも不明です。
キャッシュバックの情報が表示される箇所は文字が小さく、理解しにくいことがあるため注意が必要です。
受け取りが容易なプロバイダを選ぶこと、そして申し込み前にキャッシュバックの条件と受け取り方法を事前に確認することが重要です。
格安料金を提供している光回線プロバイダでは、コスト削減のためにキャッシュバックを行っていないことがあります。
工事が不可ならWi-Fiルーターでも良い
配線工事ができない、または外出先でもインターネット接続を希望する場合、モバイル回線(Wi-Fiルーター)が必要になります。
モバイル回線には「ホームルーター」と「モバイルルーター」の二種類がありますが、持ち運び可能な「モバイルルーター」を求めるなら、WiMAXがおすすめです。
その理由は、どのプロバイダを選んでも、提供されるモバイル回線と端末が同じで、通信品質に差はありません。
ホームルーターには以下の種類があります。
ホームルーター | 端末代 | 月額基本料金 | スマホ割 |
ドコモ home 5G | 71,280円 実質無料 | 4,950円 | ドコモ |
SoftBank Air | 71,280円 実質無料 | 5,368円 | SoftBank |
Rakuten Turbo | 41,580円 | 4,840円 | – |
BIGLOBE WiMAX +5G | 27,720円 | 4,928円 | au ワイモバイル |
※BIGLOBE+5G
モバイル回線はスマホのように電波で通信をするので
2・3年で乗り換え
一番お得に光回線を使うには、契約期間終了時にキャッシュバックなどの初回特典で乗り換えることです。
数年ごとに乗り換えを繰り返すのは大変です。実際には乗り換えを繰り返せるのかの問題もあります。
回線の乗り換え手続き
- 契約期間終了の違約金のかからないタイミングで解約する
- 新回線の申し込み
- ルータの設定変更
- 前回線の解約
- 新回線のキャッシュバックの手続き
乗り換えには制限があります。
希望するキャッシュバックやその他のキャンペーンを提供している事業者の数をお知りになりたいですね。
キャッシュバックの金額が大きいため、同じ事業者との再契約では通常、新規契約時に提供されるキャンペーン特典は適用外となります。
これは、キャッシュバックや工事費無料などの特典が「1設置場所につき1回限り」という条件で提供されているからです。
再契約時にこれらの特典を受けられないため、実質的に料金が高くなる可能性があります。
光回線まとめ
いかがでしたか?
一昔前とは違い、光回線だけでもたくさんあって決めるのも一苦労ですが、自分のニーズに合ったものを選べるようになってきています。
光回線を選ぶには、基本料金とスマホとのセット割の組み合わせで選ぶのが良いでしょう。
格安SIMのユザーなら格安な料金の光回線尾中から選ぶことで通信費のトータルな費用を抑えられます。